いつもと変わらなぃ血盟城の午後。
「今日は静かだな…」
グウェンが自室でぽつりと呟くと、
「あぁ、そうだな…陛下がいないからかな…」
珍しくグウェンダルの部屋を訪ねていたコンラッドが答えた。
その時、
ーコンコンッ
「グウェンダル兄上、失礼しま…ぇ?…コンラートがなぜココに??」
部屋にやってきたヴォルフは意外な人物がその部屋にいるのを見て少し驚いた。
「なぜと言われてもな…。ヴォルフこそ何か用事か?」
「ぃゃ、別に…用はないんだが…」
「じゃ、ヴォルフも俺と一緒か」
「一緒?」
「あぁ、陛下がいなくて暇なんだろ?」
「うっ……べ、別に暇なんかじゃないぞっ!!!
そ、それに…別に寂しいわけじゃないぞ!!!!」
「寂しいのは分かった。が、だからってなぜ私の部屋に集まるんだ……」
「「…………」」
しばらくの間沈黙がおりた。
「陛下がいないだけで城が静かになるな…」
最初に口を開いたのはコンラッドだった。
「まぁな、あいつはへなちょこだから色んな事件にすぐ首を突っ込もう……」
-コンコンコンッ!!!
勢いよくドアがノックされ、返事も待たずに誰かが入ってきた。
「グウェンダルっ!!!ァニシナが探し……ぉゃ?
みんなしてなぜこんなところに?」
入ってきたのはギュンターだった。
そしてグウェンダルはギュンターの言葉を聞いた瞬間顔がみるみるうちに青ざめていった。
「何っ!?ァニシナが?」
「えぇ。何かを探しているような感じでしたからきっと…」
「…………」
「グウェンダル兄上。逃げた方がよろしいのでは?」
顔色を悪くしたグウェンを見てヴォルフが心配そうに聞いた。
「そぅだな。は、早くどこかに逃げ……」
ーバンッ
「「~っ!!!」」
「グウェンダル!!ちょっと私の実験のもにあたにおなりなさい!!
…おや?ギュンターまでいいところに丁度良い、あなたも手伝いなさい!!」
「えっ!?私もですか?」
標的はグウェンダルだけかと思っていたギュンターは驚いた。
「何を言ってるんですか?あたりまえでしょう!!
使える物は使える内に…って言いますでしょう?」
アニシナはそう言うと、グウェンダルとギュンターを捕まえて実験室にいってしまった。
「…アニシナの中ではグウェンダル兄上とギュンターは"物"なのか…」
「そうみたいだな」
嵐はあっという間に過ぎ去り、再び静かになった部屋に
コンラッドとヴォルフが取り残された。
「………静かになったな…」
「そうだな。……グウェンダル兄上は大丈夫ですかね………?」
「大丈夫。グウェンダルは打たれ強いからきっと生きて帰って来るさ」
「そうですね…」
「………早く帰ってこい………へなちょこ………」
「そうだな…。きっとすぐに帰って来るさ」
「そういうものなのか?」
「あぁ。そういうものさ」
二人で話している間、遠くにある実験室からは2人分の悲鳴が城中に響き渡っていたらしい…。。。。。
― ぉしまぃ ―
-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-
あとがき
最後まで読んでくださってぁりがとぅござぃました♪♪♪
2作目、ついに完成いたしましたぁ~↑↑
風邪に続き、やっぱ微妙ですねぇ…いや、さらに悪くなってる気が……。。。
静かな…時間…だったのかな??
ところどころ騒がしかったような…★汗
まぁ、ユーリがいなくてみんな寂しがってんだよね、きっと。(←
ってか、みんな本当に暇なのか~?笑
この話はギュンターとグウェンが可愛そうな話ですね♪爆
2007/2/16/13:25
[0回]
PR