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* Blue and White *

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* Happy Birthday *


ユーリが遅くまで起きて、ある作業をしていると…


―コンコンッ


ノックのあとに開いたドアからコンラッドが顔を覗かせた。


「ユーリ?まだ起きてたんですか?
 今日は仕事がたくさんあったので疲れたでしょう、早めに寝てくださいね」

「…っ!!い、今から寝ようと思ってたところだよ。おやすみ、コンラッド」


ユーリが慌てて手に持っていたものを隠すようにしてベッドに潜り込んだので
コンラッドは不思議に思い、聞いてみた。


「ユーリ?何か隠しませんでしたか?」

「え…いや? な、何も持ってないけど。
 じゃ、もう眠いから……お、おやすみ~っ!!」


そういうとユーリは毛布を頭からかぶり丸まってしまった。


「そうですか…。では、おやすみなさい、陛下」

「もう、陛下って呼ぶなよなー名付け親のくせに」

「すいません、つい癖で…。
 今夜は結構冷えるみたいですから、ちゃんと毛布をかぶって寝てくださいね?」


コンラッドはそう言うと部屋へ帰っていった。


「……はぁ。なんか嘘つくの苦手だぁ~……ま、コンラッドの為だし仕様がないよな…」


ユーリはそう言うとベッドから出て先程の作業を再開させた。



--**--**--**--**--**--**--**--**--**--**--**--**--



次の日の朝。




ちょっといつもより早いが、コンラッドはユーリを起こしに寒い廊下を歩いていた。


「昨日はユーリの様子が変だったな…何か悩み事でもあったのだろうか」


心配をしながらも歩き続け、コンラッドはユーリの部屋の前についた。


――コンコンッ


「失礼しま…………」


いつものように、この部屋の主人が起きてしまわぬよう小さくノックをし、
静かに部屋に入ったコンラッドだったが…

目の前に広がる光景に驚き、言葉を止めた。


「……こ、これは?」


コンラッドの目に飛び込んできたのは、部屋中がキレイに飾り付けをされた部屋。
テーブルの上には花が飾ってあり、何か大きな物がカバーをかけられた状態で置いてあった。


そして、


この部屋の中央では右手にハサミを、左手にはおりがみを持ったまま
床で丸まって眠っているユーリがいた。


「まったく、毛布もかぶらずにこんなところで寝るなんて…
 風邪をひいてしまったらどうするんです?」


コンラッドは驚きながらも苦笑し、そう呟くとユーリを軽々と持ち上げ、ベッドへと運んだ。


「……陛下?……起こした方がいいのかな?」


遅くまで起きていたのか、ユーリは声をかけてもスヤスヤと
寝息を立てて起きる気配は全くなかった。

仕方なくユーリの隣に座って部屋を見渡すと


「……ん?あれは?」


先程までユーリが転がっていた場所に落ちていた手紙らしき物を見つけ拾ってみると、
封筒の宛名にはコンラッドの名前が書かれていた。


「……失礼します」


コンラッドはユーリの方を向いて言うと、手紙を読み始めた。



--++--**--++--**--++--**--++--**--++--**--++--**--++--

コンラッドへ


HAPPY BIRTHDAY!!!

コンラッドって何歳なのか今だに教えてくれないから分からないけど、誕生日おめでとう!!!

あと、いつも守ってくれてありがとな。

こんなへなちょこで問題起こしまくりの俺だけど、これからもよろしくな!!

                      ユーリ

--++--**--++--**--++--**--++--**--++--**--++--**--++--



「そうか…今日は俺の誕生日だったな……すっかり忘れていた」


思い出したように呟いていると、ベッドから慌てて起きる気配がした。


「…あっ!! コンラッドっ!?」

「おはようございます、陛下」

「陛下いうな~!!!…っていうか、そ、それ…!!!」


ユーリは慌ててベッドから降りて走ってくると、
コンラッドが手に持っていた手紙をひったくり、顔を真っ赤にしながら問い掛けてきた。


「すいません、つい癖で。
 あ、手紙は宛名が俺宛てだったので、気になって読んでしまいました」

「あぁ…作戦が…。
 そっか……俺、昨日は途中で寝ちゃったんだよなぁ~」

「勝手に読んでしまってすみません…でもユーリ、とっても嬉しいですよ?」


コンラッドがそう言って微笑むと、ユーリは困ったように笑った。


「////どういたしまして。
 じゃ、走りに行く準備をするかっ!!」

「では、廊下で待ってますね」

「おうっ!!!」



――パタン



「これからもよろしく……か」


廊下にでたコンラッドは嬉しそうに呟いた。


「俺もずっとずっ~とユーリのそばにいて危険からお守りしますょ。
 俺の命があるかぎり、永遠にね」


しばらく待っていると、着替えたユーリが元気に部屋から出てきた。


「お待たせ、コンラッド!!
 じゃ、今日も元気に走るぞ~!!
 ……あ。コンラッド、誕生日おめでとう!!」

「ありがとうございます、ユーリ」



今日もいつもと変わらぬ幸せな1日が始まる。





☆おしまい☆






☆:::::::::::::::::::::あとがき::::::::::::::::::::::::☆


まだ0時前っ!!!
ギリギリ間に合うかどうか…★汗
今日は森川さまのお誕生日だったので、
そのキャラ→コンラッドの誕生日ってことで…小説を作ってみまたした♪♪
(((;゜д゜)))


最後まで読んでくださってありがとうございました♪♪


寝る前に気づいて慌てて作った小説です☆滝汗

ちょこっと文章構成が変だったのであとで修正したのですが…
気に入ってもらえると嬉しいです♪

机の上にあったのはユーリからの誕生日プレゼントです☆

中身は想像にお任せいたします↑↑笑

それにしても、甘~いセリフが思いつかなぃぃぃ~…★汗


あ、ランニングがすんだ後2人で誕生日パーティーを開いたそうです。。。


2007/1/26/23:55

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